| やさしい<水泳の科学>泳ぎの原理(流体力学)手の翼の原理/速く泳ぐための クロールの泳ぎ方の原理: 水泳の科学,泳ぎの原理,流体力学,などを解説 |
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| 手の翼の原 理 魔法の力 |
| 内容 参考 | 翼の魔法の力 (水の壁の効果 斜面の効果
加速の効果) 手の翼の性能 手の翼の駆
動原理 筋肉の動力特性(パワーバンド 動的筋力と静的筋力) プロペラの原理 手の 翼の最 適モデル リ ニューアルについて |
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| 短時間の水の壁 | 移動する水 | 連続的な水の壁 | ||
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| 大
きな力を支えられますが、 短時間しか支えられません。 | 水
が移動するので、 大きな力は支えられません。 | 斜めに滑らせれば、 連 続的に大きな力を支え られます。 |
| 硬 い壁 | ![]() | プールの壁を蹴った場合は、パワー効率が良く、 小さな筋 肉でもスピードが出ます。 | |
| 柔らかい壁 | ![]() | 水中で水を蹴った場合は、パワー効率が悪く、 プロレスラーのよ うに大きい筋肉 でもスピードが出ません。 しかも非常に疲れます。 |
2図![]() |
![]() | 1図![]() |
1図 1つの水の塊りが、翼で動かされますと、その水は周りの水も動かします。水は連続 しているために、自分だけでは動けず、その前後の水も全部じゅずつなぎになって 動きます。更に粘性抵抗によって横隣の水までも引き連れて、大移動します。 このため、1つの水の塊りには、大きな加速力と粘性抵抗 が働きます。 2図 翼が通り過ぎていった後の水は、しばらく渦となって動き回ります。 【循環の輪】 見やすくするために、水の動きを ”一部分” だけ示しましたが、実際には一部だけ動くことは不可能で、矢印の線が途中で途切れることはなく、どの線も、翼の体積部分を含めて”完結したルー プ状” になって加速循環します。その結果、大量の水に大きな加速力と粘性抵抗が発生します。 |
静止している水を、翼で斜めに滑らせると、下の斜面では水が 押されて前方下に移動し、上の斜面では水が引っ張られて、やはり前方下に移動します。しかし水 は連続しているために、移動しようとする水は、前後の水も動かさなければ1ミリも動けません。完結したループとして循環しなければなりません。循環する 水は、粘性抵抗によって横隣の水も循環させますので、大量の水が循環しはじめます。その結果、大量の水に加速力と粘性 抵抗が働いて、大きな反力が発生します。(目はどうしても翼につられてしまい、水が後に流れているような錯覚を受けますが実際の水は、下に動かされて循環するだけです。)
特に重要なのは、力の発生方向が、翼の移 動方向に対して ”直角な方向” になるめ、力を支える方向には、ほとんど翼が動かないことです。(力の発生方向と、翼の移動方向が同じ方向になると、鳥や飛行機は落ちながら力を発生させることになり、直角スカーリングの場合は手が後に移動する量が多くなり体はあまり前に進まないことになります。)
満員電車の中で一人だけ動こうとすると、全員がくっつきあっているので、前後の 人を動かし、更に横の人も摩擦で動かすことになります。しかし全員がくっつき合っているので、その人たちの前後の人も連続して数珠繋ぎになって完結した輪 と なって大移動しなければなりません。しかもその輪が回転するとその輪の周りの人とも摩擦を起こしますので、益々大勢の輪を回すことになります。
で すから満員電車の中では、一人だけ急に奥の方から降りると言っても、すいている電車の中で前の人を数人だけ押しのけて降りる場合とは、比較にならないく らい大きな力が必要になります。
ナビエ−ストークスの 法則流体を、微小な粒としてとらえ、各粒について、「加速力」と、「粘性抵抗」を考え る方法です。この法則を使うとあらゆる流体問題をニュートンの運動の第3法則とニュートンの粘性法則によって解くことができます。(ニュートンの粘性法則はニュートンの第3法則とベルヌーイの分子運動原理から導かれます。)
| ペットボトルの押し
上げ 水 入りペッ トボトルを、アルミホイルで巻いて、 下の台に、アルミホイルを敷いておきます。 その間に、氷の楔を押し込む と、 小さな力で重いペットボトルを押し上げることができます。 左の図は楔の傾斜角が11度になっていて、5倍の 力が出ます。 Fy = Fx * ( 1/tanθ) の関係から 力の拡大率は、Fy / Fx = 1/tanθ となります。 (θは傾斜角) (氷の楔は、水を入れた箱を11度くらいに傾けて冷蔵庫で凍らせます。) | ![]() |
| 手の翼の場合
手の翼を横に滑らせれば、水の壁の斜面を使って、力を拡大できます。 斜面の角度を調節 することによって小さな力Dで大きな力F又はRを出すことができます。 | ![]() |
| 氷飛ばし 氷 の楔をアルミホイルの上に置いて、 ステンレスのスプーンで上から押さえると、 氷はものすごい速さで飛び出しま す。 左の図は傾斜角が11度になっていて5倍の速度で飛び出します。 Vx = Vy * ( 1/tanθ ) の関係から 速度の拡大率は、 Vx / Vy = ( 1/tanθ ) となります。(θは傾斜角) (飛 ばす時は危いので周囲に注意しましょう。) (氷の楔は、水を入れた 箱を 11度くらいに傾けて冷蔵庫で凍らせます。) | ![]() |
![]() | 加速の効
果 「うちわ」をすぐに切り返すと、たく さん風が来ます。 左右の端でいったん止めながらあおると風は少ししか来ません。 来る風の向きもすぐに切り 返した方が前の方に来ま す。 |
![]() | θ = 翼の傾き角 Vf = 翼を振る速度 Vs = 揺れる水の縦速度 V1 = 加速の効果を使わないときの進行速度の限界(切り返しが遅れた場合) V2 = 加速の効果を使ったときの進行速度の限界 |
![]() | 黄緑の2Sま
で行くと 揺れる水が通り過ぎて しまいます。 青の1A、1Bの ように 早め早めに切り返します。 |
「揺れる水」 は、ひざと足首の間の脚(Leg)から流れてくる水です。 左右交互にすれ違いますので、上下内側に揺れて流れてきます。 この揺れる水を押し返して加速の効果を発生させます。 | ![]() | 足のフィ
ンは脚(Leg)の軸から外して、 内側に向けることが大切です。 |
【サークルス カーリング】 では、円 運 動させることによって、連続的に滑る方向を変えて、 加速の効果を利用します。 中央部 で、切り返すときも、手の平を20度くらい外側に向けて加速の効果を利用します。 | ![]() |
| 【スクリューモーション】 では、上昇ステップと、沈み込みステップで、加速の効果を利用します。 スリップ現象を発生させて高速域に入るための重要な技術です。 | Screw Motion![]() |
| 翼形状
(Airfoil)は、次の
ような要素で表されます。 L: 弦長 (Chord Length) S: 幅 (Span) T: 厚さ (Thickness) C: キャンバ (Camber) S/L: アスペ クト比 (Aspect Ratio) | ![]() |
翼に発生する力 は次のように表されます。 L: 揚力 (Lift) D: 抗力 (Drag L/D: 揚抗比 (Lift-Drag Ratio)) R: 合力 (Resultant) α: 迎え角 (Angle of Attack) V: 速度 (Velocity) | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() | ||
| 低レイノルズ
数の場合の平板の性能 迎角α45度で揚力が最大になります。 | モーターボー
トのスクリューの翼の性能 抗力Cdの約8倍の揚力Clが出ます。 | 飛行機の翼の
性能 抗力Cdの約 80倍の揚力Clが出ます。 |
![]() 高レイノルズ数の 場合の翼の性能 | 翼の
設計 (a) 揚力係数 Cl を大きくします。 (b) 揚抗比 Cl / Cd を大きくして力の拡大率を大きく します。 (c) 揚力係数 Cl のピークを、迎角 α の小さい 方に持ってきます。 (d) 迎え角 α の小さいところの抗力係数 Cd を 出来るだけ小さくし ます。 | |
| (a)
レイノルズ数が大きくなると、 揚力が迎え 角の小さいところで(突起状に)大きくなります。 上 の図で1の方向に(突起状に)大 きくなります。 翼の前側の揚力が大 きくなり、合力の方向が前の方に傾きます。 抗力は 小さくなります。 (b) アスペクト比 (横方向の長さ/流れ方向の長さ)が 大きくなる(翼が横に長くなる)と、 揚力のピークが左に(迎え角の小さい方に)ずれます。 上の図で、3の方向にずれます。 迎え角の小さい所で、揚力が大きくなります。 (c) キャンバ(湾 曲度)が大きくなると、揚力は(突起状に)大きくなります。 (注意) 人の手は滑らかでないので、手の平を平 らにしないと翼性能が落ちます。 手の平を平らにしても、中心は厚くなっているので翼形状になります。 上 の図で1の方向に(突起状に)大 きくなります。 迎え角が大きい所では抗力が増えて失速しやすくなります。 (d) 翼厚が厚くなると、揚力は 大きく なり、揚力のピークは右に(迎え角の大きい方に)ずれます。 上の図で2の方 向にずれます。 ただし、抗 力が増えます。 | |
| レイノルズ数
Re の求め方 Re = U * L / ν ( U :速 度[m/s] L:代表長 さ[m] ν:流体の動粘性 係数[m2/s] ) 水の動粘性係数= 0.804 * 10-6 [m2/s] (30 ℃の時の値) 翼の性能は、レイノルズ数が大きくなると、揚力が大きくなり、翼の効率が良くなります。 |
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| サークルスカーリングでは、やや高め
のレイノルズ数になりますので、 手の翼の揚抗線図を作成する場合は、同じ程度のレイノルズ数で 作成する必要があります。 | ![]() |
Plate: 面の垂線を流れ方向に向けた平板(縦横比2〜4) Sylinder: 軸を流れ方向に向けた円筒(長さは直径の5倍くらいまで) Ball: 球 Wing: 迎え角10度くらいの翼 Fish: 迎え角0度の魚形状 Re=10^2〜10^5 では、 縦横比2〜4の平板で1.17、球 で0.47、(後が平面の)半球で0.42、 直径の5倍くらいまでの長さの 円筒で 0.9、 長さ無限大の円筒で1.2になります。 翼の場合、Re=2*10^5〜10^6くらいの所で、0.1 くらいになります。 | ![]() |
上のレイノルズ数のグラフを見 ると、魚の抗力係数は非常に低くなっています。Re = 0.1〜10 の斜めの線の延長線上に近づいていて、非常に抵抗の低い形になっています。魚形状が抵抗が低いのは、後方で徐々に細くなっていて渦が発生し にくい ためです。実際に泳ぐと、アクティブドラッグによって更に抵抗は下がります。
魚は鱗によって、粘性抵抗
を下げています。鱗の縞や端部に微小な渦が出来て、それがコロのような役目をして、その上を水が軽く通れるようになります。微小な渦が大きくなりかけた
ら、端部でリセットして次の鱗に渡します。渦が大き過ぎ
ると逆に大きな抵抗になってしまいます。この原理は境界層理論といわれています。
水泳の競泳 水 着はこの境界層理論を利用しています。 → 競 泳用水着開発の流れ Speedo - Fastskin FS Pro Speedo - Swimming Athletes

| 参 考 内容 |
| Top |
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| open 2003.06.06 revision 2007.10.18 update 2007.10.18 |
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